髪の水分とダメージ、正しいケアについて
興味がございましたらぜひご一読ください。
1. 髪にも水分が必要です
髪、肌、爪にはそれぞれ水分が含まれています。
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体内の水分量:体重の約50〜80%
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肌の水分量:20〜30%
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爪の水分量:12〜16%
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髪の水分量:11〜13%
髪は意外と水分が少なく、その水分のバランスが美しい髪を作ります。
2. 髪の成分
髪の主な成分は以下の通りです。
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タンパク質:80〜83%
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水分:11〜13%
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脂質:1〜6%
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メラニン:4.5%
同じ水分でも役割が異なります。健康毛は「結合水5%」と「自由水7%」のバランスが良く、これにより髪にしなやかさやツヤが生まれます。
3. 水分が減るとどうなる?
水分が減少すると髪は乾燥し、弱くなります。
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例えると枝のような状態
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水分を含んだ枝 → 弾力があり曲げても元に戻る
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水分の少ない枝 → 乾燥して折れやすい
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髪も同じで、水分が減ると弾力がなく「フニャッ」とした弱い髪になり、タンパク質も減少します。これがダメージヘアの状態です。
4. 主な原因
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カラーやパーマの残留物
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高温アイロンの繰り返し使用
5. 対策・ケア方法
カラー・パーマ後の残留物対策
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美容院で残留物を取り除いてもらう
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適材適所のトリートメントを行う
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ご自宅でホームカラーする場合は、できるだけサロンで行うことをおすすめします
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シャンプー前に「グランカラーリバイブ」を使用すると残留物を取り除けます
注意:
傷んでいるからといって闇雲にトリートメントを重ねると、逆に内部破壊を招くことがあります。特にコーティング系トリートメントは残留物があると髪の内部から排除できず、ダメージを進行させます。
アイロンダメージ対策
アイロンによるダメージは以下の要素で進行します。
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同じ場所を何度も繰り返しあてる
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高温で長時間あてる
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強い力で挟む
正しい使い方
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温度は髪の状態に合わせる
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健康毛:160〜170℃
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カラー毛:150〜160℃
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ダメージ毛:極力使用しない
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力を入れず、熱で癖を伸ばすイメージ
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癖が多い場合は小まめに髪を分けてアイロンをあてる
6. まとめ
髪の水分や栄養、ダメージの原因を知ることは、未来の髪の美しさを守る第一歩です。
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水分とタンパク質のバランスを整えること
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残留物を正しく処理すること
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アイロンや熱の使い方に注意すること
これを知っているか知らないかで、髪の状態は大きく変わります。

